酔句会短信
                               14年9月
 いつもより早い「仲秋の名月」は雲に隠れて見ることはできませんでしたが、最近の空は澄みわたり、これから「限月」「宵月」「十五夜」等様々な形で名月を楽しむことができます。また、星も輝きを増してきました。歳時記を開くと、「星月夜」は月もない夜空が、星明かりで月夜のように明るく見える夜のこと。酔句会に寄せられた句から…
 
 星月夜明日の稜線ひかりおり 和生
 終電の音遠くなり星月夜 賢
 十五夜に先祖とかわす思ひかな ひろ子

 句会は17日。その一か月前は酷暑のピークでもあり、終戦記念日の直後でした。昭和天皇実録が公になったこともあり、改めて先の大戦について論議された咋今でした。
 
 滝壺の小河童たちの夏休み 和生
 精霊に寄り添うごとき夜光虫 俊夫
 空蝉の抜け殻白し敗戦忌 花筏

そして秋、今コスモスが咲いています。一本一本は弱々しい感じでも、群生するとまさに(秋)桜のごとく華やかです。
 
 コスモスの一花ずつの風のゆれ お軽
 病む妻の目線コスモス揺れやまず 伸彦
 コスモスの脊高に隠れ五輪塔 潔

 コスモスばかりでなく、秋には野原一面に美しい花が咲き乱れます。季語「花野」はそんな風景を指す言葉。青い空と爽やかな空気のもと、句帳片手に旅に出ませんか。
 
 秋立つや湖国は広く比良比叡 潔
 行きあふて黙礼のみの花野かな お軽
                            (賢) 
2014.09.25 / Top↑
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