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2017.03.08 / Top↑
酔句会通信
                           酔句会幹事・武田伸彦

俳句は、世界で最も短く、日本人の呼吸と生活のリズムに合った短詩型文学です。
その中に、日本語の宝石とも言われる「季語」を一つ取り込み、作者の感動した事、感じた事を表現するにふさわしい「レトリック」を見つけ出し、17文字に纏めるのが俳句だと私は思っています。
俳句は、自己表現の場でもあり、その手段にする事が出来ると言う充実感が、俳句創作の尽きない魅力の源泉です。
俳句を作り始めると、見える物、聞こえる物、触れるもの、匂う物など、この世で出会う全てに好奇心が湧き、興味と関心が旺盛になります。
俳句を作り続ければ、日常生活が楽しく生き生きして来ます。
俳句のある生活は、誰の前にも平等に開かれており、男女、年齢、 職業、学歴などによって差別される事の無い世界です。
たった17文字に込められた「心のかたち」、「魂のかたち」、シンプルでぜい肉をそぎ落とした言葉の中には輝きがあります。そして、季節と共に年齢を重ね、しなやかに生きる事が出来ると思っています。
酔句会には、老若男女15名の会員が在籍しており、それぞれが青年の如く元気で若々しく、しなやかに生きています。
それでは、昨年の9月酔句会、11月酔句会、そして今年の新年酔句会、合わせて160句を、高濱虚子に師事され「ホトトギス」所属の著名な女流俳人で、日本伝統俳句協会理事も務めておられる先生に観て頂きました。

先生から、選句するに当たって、下記のようなお手紙を頂きました。

「理が勝っている句が多いのは、仕方ありません。余韻の残る句、説明的で無い句が、佳句と思います。それと私は季題を大切にしていますので、無季は選句の対象外としています。
特選とした句は、訴えるものを持っていると感じた句です。頭で作らない事。沢山作っているうちに、ひょっと佳句が出来るものです。おはげみ下さい。」

それでは、先生が選ばれた特選句からご覧いただきましょう。

特選
「秋風や斜めに渡る交差点」たがや
「冬帽の女(ひと)足音を立てず過ぐ」お軽
「おみくじは今年も引かず初詣」たがや

佳作
「一人旅ゆく先々に秋の風」たがや
「病癒え病院の庭に百日紅(さるすべり)」花筏
「蔓引けば雨をこぼすや烏瓜」お軽
「短日や坂の角より暮れかかる」お軽
「短日やあっけからんと暮れにけり」たがや
「夕暮れや芒に光残りけり」けん
「路地にまで光あふれて初詣」けん
「半世紀同じ社(やしろ)に初詣」たがや
「通学路白菜畠今日も晴れ」昭一
「朝夕に水仙の芽を見に通ふ」けん

予選
「初詣おみくじ見せ合い春近し」一枝
「白菜を漬ける母の手赤かりし」司馬楽
「帰省して白菜刻む音高く」けん
「「蚯蚓(みみず)鳴く昭和の妻の針仕事」お軽
「ひまわりに見据えられ猫退散す」昭一
「短日や愛猫相手に独り酒」伸彦
「短日や今日も日記は白いまま」たがや
「宇和海の極早生みかん皮うすき」和生
「宿坊の勤行の朝菊膾(なます)」花筏
「風骨も定まる事なし年惜しむ」俊夫
「ラジオ聞きまどろむ外は秋の風」ひろ子

今回は、青木克博さん、吉田賢策さん、露木和子さん、真子昭一さんの句が、先生から
評価されました。今回選ばれなかった者も、先生が仰っているように、沢山作っているうちに、ひょっと佳句が出来るそうなので、めげずに精進致しましょう。


2017.02.15 / Top↑
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2017.02.15 / Top↑
 酔句会通信

~初句会盛り上がる~

                酔句会幹事 武田伸彦

酔句会の初句会が、1月19日(木)赤坂の麦屋と言うお蕎麦屋さんの個室にて午後5時から開催されました。
句会に相応しいとても趣のある個室です。

酔くblg


今回の参加者は、長谷川和生さん、丹羽俊夫さん、真子昭一さん、安野正紀さん、国府谷ひろ子さん、小林一枝さん、赤川 司さん、吉田賢策さん、武田伸彦の9名です。

青木克博さんは、投句をされましたが都合がつかず欠席、最高齢の橋本 潔さんは、目の手術のため欠席、俳句センス抜群の露木和子さんも都合がつかず欠席となりました。

これからも楽しく有意義な酔句会になる事を祈念して乾杯!
午後5時30分から句会が始まり、宴会は句会終了後のお楽しみとなりました。

句会進行は、幹事の武田、披講は、元・女子アナの小林一枝さんが担当です。
今回の兼題は、11月句会で最高点を取った吉田さんが出題した「初詣」「白菜」
「当季雑詠」を含む5句です。

初句会の最高得点は、長谷川さんの5点句でした。
「初詣篝(かがり)火(び)番の顔赤し」和生
とてもシンプルな句ですが、初詣の寒々した雑踏の中で、篝火担当の顔が照り返しの熱で赤く染まり、厳粛な中にもほのぼのとした光景が目に浮かびます。長谷川さんにとって、5点句を取られたのは初めてと言う事で、喜びも一入でした。今年は、素晴らしい年になる事でしょう。おめでとうございます!

続いては、4点句が1句でした。
「白菜を漬ける母の手赤かりし」司(司馬楽)

赤川さんは、秋田県の出身で、昨年お母さまを亡くされました。
そのお母さまが元気な頃、寒風吹きすさぶ寒さの中で、手を真っ赤にして、家族のために白菜を漬けている光景を思い出されたのでしょう。お母さまを偲ぶ赤川さんの優しさが伝わってきます。

3点句は、6句ありました。

「路地にまで光あふれて初詣」賢策(けん)
「白菜を赤子の如く抱く女」克博(たがや)
「豪快に白菜もぎるチャンコ番」俊夫

「投扇興舞子の口に艶の春」俊夫
「薄氷に吐く息白し触れ太鼓」俊夫
「人の波わが身委ねて初詣」司(司馬楽)

丹羽さんの句は、「チャンコ」「投扇興」「触れ太鼓」と、日本の伝統文化の香りがして、外国人にも知って貰いたい、将にクール・ジャパンの俳句ですね。
丹羽さんの解説を聞くと、その詳細がとても良く分かり勉強になります。

2点句は、3句ありました。

「初詣おみくじ見せ合い春近し」一枝
「年賀状書きひとこと語りくる」一枝
「真っ二つ白菜真っ白すかっ晴れ」伸彦

1点句は、17句ありますので、いくつか抜粋してご紹介しましょう。

「むずかる子あやしながらの初参り」昭一
「母の手をしっかりつかみ子の寝顔」ひろ子
「冬もみじ蘆花の庵は竹林」正紀(花筏)
「冬深き還らぬままの北の島」克博(たがや)
「朝夕に水仙の芽を見に通ふ」賢策(けん)
「めでたさや神楽がひびく初詣」一枝
「甘酒に釣られて近所の初詣」俊夫
「焚き上げや少年の手に火かき棒」和生
「初日の出フラゴナールの雲ひろげ」和生

句会は、午後7時に終わらせ、宴会タイムに入りました。
暫く俳句談義に花が咲きましたが、お酒も入り、テレビ朝日の社史に掲載されていない裏社史の話題で盛り上がりました。

メンバーも色々な職場を経験している強者ばかりで、今だから話せる報道闘争秘話であるとか、興味深い秘話がいくつも飛び出しました。

本来は、会社に取って都合が悪い事も一つの真実の歴史として書き留めた社史にしなければ意味がない気がします。真実を知り理解する事から、同じ過ちを繰り返す事を避ける事が出来ると思うからです。

酔句会は、俳句を通じてコミュニケーションを図り、テレビ朝日を更に飛躍させる為に、陰で支える集団でありたいと願っています。
とても有意義な初句会でした。
2017.01.23 / Top↑
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2017.01.10 / Top↑
まとめ